阿南電機株式会社
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| 特長 | 仕様 |

誤警報のない早期火災検出システム IFDサイラスPro


火災はいかに火を消すかよりもいかに早くその異常過熱状態を検知してまだ消火設備を作動させる必要のない早い段階で対処するのが実効的ではないでしょうか?ちょうど癌の早期発見・早期治療のように!

火災リスクマネージメントの悩み事
  • 煙感知器で人命は守れるかもしれないが重要な設備の稼働維持・焼損回避は大丈夫かな?
  • クリーンルームでは消火設備を作動させてしまうとラインの稼働停止になるし!
  • 煙感知器で消火設備が作動してしまったら重要な設備やデーターなどの資産はダメージを受けてしまうし!
  • コンピューターなどの設備にスプリンクラーで水をかけるわけには行かないし!
  • 代替ハロンやハロンは一度放出すると高くつくし、地球温暖化やオゾン層破壊の心配からもできれば放出は避けたいし!
  • CO2の放出はそこに人がいると窒息事故が起きないか心配だし!
  • お客様のデーターの保管や重要なシステム運営を委託されているので火災や焼損事故が発生すると取り返しのつかない資産損失、信用失墜になるし!
  • 煙を早く検出しようと高感度にするとホコリや湿気での誤動作が心配だし!
ソリューション
ウィルソンの霧箱の原理を使ったIFDサイラスProなら比類なき高感度でまだ煙が発生する前の段階のオーバーヒート状態をいち早く検出し、しかも原理的に誤動作の心配はありません。

火災のプロセスとIFDサイラスPro

火災のプロセスでは煙が発生する前の段階で物質がオーバーヒート状態に達して熱劣化を起こし千分の数ミクロンというサブミクロン微粒子が空気中に大量に放出されます。この熱劣化が始まる温度は材料毎に異なり各材料の発火点の約半分以下の温度になります。ウィルソンの霧箱の原理を応用したIFDサイラスProはこの段階でそのオーバーヒート状態をいち早く検知することができます。

材料名 熱劣化開始温度(度) 発火点(度)
PVC(塩ビ) 143 507
ポリエチレン 210 488
テフロン 321 660
ポリスチレン 377 573
上質紙 260 399
エポキシ樹脂 205 540

更にオーバーヒート状態が進行すると数ミクロンのサイズの煙が発生してきます。この段階になると煙感知方式で検知することができるようになります。更に状況が進行すると炎が発生し、炎感知器が作動する段階になります。最終段階として本格的な火災に到達すると大量の熱を発生し熱感知器が作動する状況になります。

IFDサイラスProは火災のプロセスの最も早い段階から発生する熱分解微粒子(0.002ミクロン〜)を検知できるためにまだ火災とはみなし得ないような状況でいち早くそのオーバーヒート状態を検知・通報することができます。

さまざまなリスクマネージメントの中で従来“火災のテーマ”とは人命をいかに守るかということでした。しかしながら現代の高度化社会ではそれ以外にそのインフラとなるコンピューター・通信・電気設備などの稼働をいかにして守るかということが大きなテーマとなっています。そのソリューションとしてIFDサイラスProによる“まだ火災とはみなし得ないような煙も発生していない段階での早期火災検出”を提案いたします。IFDサイラスProは消火設備の作動が必要な状況に至るはるか以前の段階で異常状態を検出・通報するために設備管理者がその原因を調査し処置するための十分な時間を確保することができます。

用途

  • コンピューター・サーバールーム
  • データーセンター
  • 通信設備
  • 半導体工場
  • クリーンルーム
  • 受変電設備
  • 発電所(通信機械室、ケーブル処理室等)
  • ケーブル洞道
  • 無人変電所
  • 24時間稼働工場
  • 病院・福祉施設
  • 高級美術品・着物などの保管倉庫
  • 天井高のある工場・倉庫(メンテナンスが非常に楽になります)
  • 歴史的木造建造物
  • 美術館・博物館

電子工場生産ライン
電子工場生産ライン

データーセンター
データーセンター


IFDサイラス Pro はホコリや湿気の影響を受けないために煙感知方式では対応できない環境にも設置することができます
  • 衛生のために蒸気洗浄をする食品製造ライン
  • アイスクリーム貯蔵室
  • 空気中に霜が発生する冷蔵・冷凍室
  • 粉体を扱う設備
  • 紙を裁断するような雰囲気