阿南電機株式会社
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ユーラパイプ--ABS配管システム

ABS材料

序論

そのユニークな特性バランスのゆえに、最新のABSポリマーは多くの工業製品や家庭製品の製造のためますます広範に使用されている。

この材料は非常に強靭性と弾性にとみ、高い衝撃強さ、すぐれた耐薬品性を持ち、また無毒無害である。これらの有利な特性が多くの産業のエンジニアたちを惹きつけ、これらの利点を持たない伝統的な材料に代って設計段階からABS配管システムが使用されるようになっている。既存の多くの用途に於いても、故障部分の代替え品としてABSシステムが直接使用されている。

EurapipeのABSシステムには、低温で溶剤溶接された整合性のある圧力管と継手の製品範囲がある。

材料

アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン(ABS)は、広範囲の性能特性によりエンジニアリング・サーモプラスチックの用途を広めた。

選択された最終用途によって最適の特性バランスで共重合体システムを配合することができる。

  • アクリロニトリル - 耐薬品性と剛性を付与する。
  • ブタジエン - 製品に衝撃強さと強靭性を与える。
  • スチレン -加工性と剛性を高める。

Eurapipeの使用する配合は、ポリマー・メーカーと共同して、原料から最終製品まで、引張強さ、耐薬品性、延性、耐候性、熱安定性、低毒性、無害性、加工性に関する性能を最適化するように開発された。

ABSは-40℃〜+80℃の推奨温度範囲で強靭さと剛性を保つ。

ABSのすぐれた特性は:

  • 紫外線に対して抵抗力がある
  • 高い衝撃強さと延性があいまって、すぐれた強靭性を与える。
  • 無毒性と無害性
  • 耐摩耗性
  • 耐薬品性
  • システムの組み立てと修正が簡単で早い溶剤溶接による接合
  • 埋設用として、GRPに比較して高い歪み許容度
  • 侵蝕性の地下水に耐える
  • 高い耐震性

材料特性

代表的な材料特性は以下である:

特性* 基準温度 国際単位 その他の単位
極限引張強さ
(歪み率50mm/min)
ASTM D638 タイプ1
20℃ 30MPa 4350lbf/in2
(306kgf/cm2)
破断点伸び 20℃ 25% 25%
瞬間曲げ弾性率ASTM P750 20℃ 2000MPa 290000lbf/in2
圧縮強度 20℃ 42MPa 6100lbf/in2
(429kgf/cm2)
アイゾッド衝撃強さ(ノッチ付)
ASTM D256 (方法A)
23℃ 340J/mノッチ 6.4ft.lb/inノッチ
比重 1.05 1.05
ビカー軟化点 ASTM D1525 104℃ 219゚F
線膨張係数 10.1×10-5m/m℃ 5.6×10-5ft/ft゚F
最大運転温度 80℃ 176゚F(80℃)
ポアソン比 0.35 0.35
熱伝導率 0.25W/m゚K 1.7BTU/ft2/in/゚F
比熱 1.47kj/kg゚K 0.35BTU/lbm/゚F
体積抵抗率 3.5×1016Ωcm
誘電率 60Hzで3.2
103Hzで3.12
106Hzで2.9
*成形サンプルから加工した試験片

ABSの据付け

EurapipeのABS配管システムは据付けが簡単であり、最低限の施工技術しか要求されない。

ABS配管システムの据付けはAS 3690に準拠する。

工事の開始前に、関係従業員が仕事の下記の問題点に習熟しておくことが肝要である:

  1. ABS管の施工技術
  2. 配管システム、例えば管のクラスや直径の図面と仕様

取扱い

ABS管と継手類は比較的軽量で取扱いやすい。

可能な限り、大径管は輸送用トラックから転がり落とすか又はクレーンで下ろす。

機械的取り扱いを採用する場合、金属製の吊り具、フック又はチェーンが管の表面に直接接触しないように配慮する。可能な限り”布”製の吊り具を使用し、荷物を2点吊りする。管の中央で1点吊りしてはならない。荒い取扱いをしたり地面を引き摺って管の外面が傷つかないように注意する。

EurapipeのABS継手類は、使用するまで専用のプラスチック包装に保存しておく。継手類は野外保存用の段ボール箱で納入される。

保管

一般的な気象条件では、保存期間が3〜4ヶ月を超えない限り、ABS管をカバーをかけて保存する必要はない。長期にわたって保管する場合は、管にカバーをかける。

高い気温の条件下では、管は接合前少なくとも24時間、影に置く。

管は大きな石などのない平坦な現場に最大高さ1.8mで保存する。幅75mmの木製の板3枚を最下層の下と各列の間にはさんで保存する。