阿南電機株式会社

水漏れ絶縁修理 アルファテープ

ご使用にあたっての注意点

  • よく引っ張って、確実に巻きつけること。白い中心線に沿いラップさせ巻きつけるのがベストです。
    絶縁用途ではテープ幅80%・漏洩処理ではテープ幅50%まで引張ります。
  • 一度巻きつけたテープを剥がさないこと。融着を故意に剥がすと融着力が確実に低下しますので再利用ができません。
  • 伸縮させたテープを使用しないこと。伸ばしたり戻したりといったテストを行ったテープは融着性能が低下しますのでご使用いただけません。
注意点

FAQ

自己融着テープとは何ですか?
自己融着テープとはその名のとおり、粘着剤は塗布していないにもかかわらず、テープそれ自身とだけ融着し一体化する製品のことを言います。テープは引っ張って使うことで優れた融着性を生み出します。また粘着力は温度・湿度の影響をほとんど受けず、経時変化もきわめて少ないテープです。
LLFAテープ™を巻いた後、水や摩擦から守る保護テープを上から巻く必要はありますか?
LLFAテープ™は吸水性・磨耗に対する物理的保護に優れており、一般的な絶縁テープのように、複数のテープ・製品システムを使用する必要がありません。LLFAテープ™は保護被覆テープを必要としないスタンドアロン製品として使用することができます。
低温・高温箇所での使用は可能ですか?
一般的な製品は、きわめて低温または高温な状態では粘着特性が低下したり、失われてしまったりします。LLFAテープ™はそのような条件下でも固さや粘性に影響ありません。また、「クラスH」材料として、-90℃〜+260℃の温度範囲内で特に高い信頼性を持つことが実証されています。LLFAテープ™は使用中・保管を問わず、温めたり冷やしたりする必要はないのです。
どのくらいの圧力まで耐えられますか?
適切な修理後、常用では10kg/cm2以内であればなんら支障なく使用できます。流体温度180℃で約20kg/cm2がピークです。スチームパイプでピンホールを修理した社内テストでは最高23.9kg/cm2まで極限加圧試験を行いリークしないことを確認済みです。また自動車のラジエーターホースにおける試験では、不凍液50%水溶液を約150℃まで加熱し5.6kg/cm2でホースが膨張するまで続け修理部からリークしないことを確認しています。
融着したテープは取りはずすことができますか?
LLFAテープ™は接着剤を使用していないため、ケーブルや配管に接着剤が移ることがなく、カッターなどで簡単に取り外すことができます。他の自己融着テープでは接触面がケーブルなどと溶融し、きれいに剥がせない事例がありますが、LLFAテープ™では一例も発生しておりません。

性能データ

温度範囲 -90℃〜+260℃
絶縁耐力 400VPM(15,748V/mm)
JIS C 2107-17にて25,000V以上
引裂き強さ 125lbf/in(22.3kg/cm)以上
吸水性 0.5%未満
伸び率 325%以上
耐トラッキング性 その表面に沿った電気伝導を防止
耐UV性 高い耐紫外線性
接着(融合) 標準的要求事項:「テープは、600gの荷重を掛けた状態で3分後に1.0インチ(25.4mm)以上巻き戻されてはならない。」
試験結果:LLFAテープ™=1インチ(25.4mm)未満
熱安定性 -90℃〜+260℃連続
引張り強さ 温度範囲全体を通して1200PSI(84.4kg/cm2)以上
破壊強さ 15ポンド(6.8kg)以上
ジュロメータ硬度 55〜65
酸およびアルカリ 短時間さらされた場合は悪影響を受けず、最高3日間までの浸漬に耐える
耐コロナ性 耐コロナ性:接合部をぴったりと包み込むため、コロナが存在できる空隙を最小限に抑制
耐オゾン性 高い耐オゾン性
自己消火性 UL規格94評価:V-0。IEEE383およびIEEE1202の可燃性試験では、自己消火性があり、燃え広がりません。
規格適合性 JWWA Z108・Z110 JIS S3200-7 ASTM D2240 A-A-59163 ASTM D-149 ASTM D-412 MIL-I-46852 ASTM D2148 ASTM D3767
(LLFAテープ™の仕様は、ここに記載されていないその他の国際規格にも適合。)
耐候性 40年以上に渡り連続的、機械的、電気的にも十分機能する。
(BS EN 50393:2006による試験後、IEC61442 IEC60502-1試験の結果にて)