阿南電機株式会社
このサイトは次の URL に移転しました。http://www.anandenki.jp/disaster/ecad2/index.php
| 特長 | 仕様 | 使用事例 |

電気・計装設備の健全性、ケーブルの
健全性劣化傾向診断装置 ECAD system

原子力プラント・航空宇宙・軍事分野 電気・計装設備の健全性、ケーブルの健全性劣化傾向診断装置 ECAD system

※当製品についてのお問い合わせは、東京支店 藤原(03-3514-2701)まで

  • 詳細説明(英語原文)
  • 海外納入実績


ECADsystem_ 重要な設備診断事例(英文).pdf

ECAD システムによる熱電対回路の健全性確認の事例

◆ECAD® システムによる電気回路・ ケーブルの健全性の検証

(診断対象例)

  • 炉内計装、熱電対/測温抵抗体(TC, RTD)
  • 制御棒位置制御系、アナログロッド位置指示器/制御棒駆動機構(ARPI, CRDM)
  • 3重同軸ケーブル
  • 4.16kV フィーダーケーブルなど

(診断内容)

  • 不具合箇所の特定(ケーブルのどのあたりの位置か)
  • 不具合原因の推測(熱ストレス、水分侵入/浸水、接触不良、短絡、腐食、絶縁不良など)

◆ECAD® システムでの
熱電対回路の多面的計測事例

  • DC 抵抗
  • インピーダンス (Z and Θ)
  • TDR
  • 絶縁抵抗 (IR)
  • 誘電吸収比 (DAR)

◆TDR 計測法による熱電対回路
の電気特性確認の例


◆テストモード コンフィグレーション

★3種のテスト コンフィグレーションにて計測

コンフィグレーション A:

  • 赤テスト端子 ---  Positive (+) TC lead
  • 黒テスト端子 --- Negative (-) TC lead (熱電対の+と−間)

コンフィグレーション B:

  • 赤テスト端子 --- Positive (+) TC lead
  • 黒テスト端子 --- シールド/グランド (lead と earth間)

コンフィグレーション C:

  • 赤テスト端子 --- Negative (-) TC lead
  • 黒テスト端子 --- シールド/グランド (lead と earth間)

◆通常予想される計測結果

コンフィグレーション A -- 熱電対回路

  • 健全な熱電対回路では高周波に対し高い損失性と抵抗性を示します。

コンフィグレーション B 及び C -- リード --シールド/グランド

  • 熱電対の絶縁が全回路に渡り健全であればコンフィグレーション B及び CでのDR計測ではお互いに同様な波形が得られます。

◆TDR法による熱電対回路の波形計測

◆PWR コア出口の熱電対(CETC)のトラブルシューティング
データーの事例

  • オープンサーキット
  • 水分侵入 (熱電対のウェット状態)
  • 熱ストレスによる絶縁損傷

◆オープンサーキット

■熱電対3本のDC 抵抗値が30MΩ以上と高くなっており異常状態を示しています

■PWR コア出口の熱電対(CETC) のオープンサーキット (Cfg A)

◆水分侵入による熱電対への影響

■回路 B10 のインピーダンスが低い傾向を示しています

◆ヒートストレスによる影響

■ヒートストレスを受けたデバイスF2026Q2480では絶縁抵抗値(IR)が低く、誘電正接(Diss.)は高い値を示し、誘電吸収比(DAR)は低い値を示しています(Cfg B: リード -- グランド)

■誘電正接が回路F2026Q2480では高い値になっています

■回路F2026Q2480のキャパシタンスの特性が高周波域では低下しています

■ヒートストレスを受けた絶縁材の波形